園だより(2019年7月)
幼児教育の無償化について
6月18日午前7時過ぎ、生まれ育った南区の自宅を出発、泉北高速鉄道「光明池」に向かった。40年から50年にかけて、泉北ニュータウンの発展と共にこの鉄道は整備されてきたが、それまでは最寄りの駅は国鉄阪和線の鳳駅(家から約7㎞)だった。高校も大学もこの駅にお世話になった。しかし、車の発達と共にほとんど電車に乗らなくなった。何年、天王寺に行ってないのであろう。何年、泉北高速鉄道に乗っていないのだろう。鉄道利用はこの程度だった。せっかくの便利な交通機関を上手く利用していない。新大阪駅までは中百舌鳥で乗り換えて行く予定であったが、それよりも絶対この方法の方がいいと教えられたのが、新今宮8時22分発乗り換えで、大阪駅8時40分着。ここで乗り換えて1駅、新大阪駅8時51分着であった。しかし、実際乗ってみると、果たしてこの方法がいいのか、ある意味、納得できなかった。新幹線の切符を買って、乗り込んだ東京行きのぞみ118号9時20分発、横に誰もいないので、ゆっくりしようと思っていたのに、名古屋から老夫婦が隣の席、それにしても久しぶりの新幹線は速い。昭和38年(1963年)に東京の大学を受験したときに「早い、早い」と言って乗った特急が6時間余り、私たちの知らないところで、名もない多数の技術者たちが切磋琢磨して安全安心の技術を磨いてきたのであろう。無事、東京駅に11時23分に到着した。そこから、電車を乗り換えて市ヶ谷に12時27分に着いた。市ヶ谷と言えば、防衛省のあるところ、ここにTKP市ヶ谷カンファレンスセンターという貸し会議室があり、今日の舞台だ。大阪に比べて東京はやはり人が多い。人口増になっているのが東京だけ、日本の若者をどんどん吸い上げていく魔の都市と言っても不思議ではない。この会場には、日本全国から600名以上が詰めかけていた。希望者だけだが、大阪から何人参加したのかわからない。希望者が多かったので、東京の人は別日に回ってもらったそうだ。13時から17時まで途中15分の休憩を挟んでみっちりの4時間であった。無償化の道筋を作った文科省の役人に説明を聞きたかった。まず始めに私も何回も園便りで書いたアメリカのヘックマン博士の幼児教育に投資するのがどれほど効果的であるかの具体例があった。そしてまた、日本が生き残るための理想の子どもの数は2.32人だが、実際に生まれたこども数は1.94人であり、これは子育てや教育にお金がかかりすぎる56.3%、高年齢で産むのは嫌だ39.8%、欲しいけれどもできない23.5%であった。昨年6月に経済財政運営の基本方針が示され、高齢化対策よりも幼児教育に軸足が移された。「人づくり革命」では第一に幼児教育無償化を一気に加速する、すなわち3歳から5歳までのすべての子ども達の幼稚園、保育所、認定こども園の費用の無償化が謳われた。0から2歳児については、住民税非課税所帯を対象として無償化がすすめられることになった。《対象者、対象範囲等》①3~5歳・・・幼稚園、保育所、認定こども園などの保育料無償化。新制度の対象とならない幼稚園(美木多・鳳幼稚園)については、月額上限2.57万円まで無償化。②開始年齢・・・小学校就学前の3年間を無償化。③・・・保護者から実費で徴収している費用(通園バス・給食費・行事費等)は無償化の対象外。給食費については保護者が負担する考え方を維持し、幼稚園による実費徴収を基本とする。
幼稚園の預り保育・保育の必要性の認定。新2号認定(例えば両親が働いている場合)
まとめ(幼稚園・認定こども園関係)
①満3歳児(認定こども園2号は3歳児~)は卒園までは保育料無償化。美木多幼稚園、鳳幼稚園は2.57万円/月まで。食材料費・通園送迎費・上乗せ徴収などは保護者負担。
②保育の必要性のある子どもについて預かり保育の無償化。(利用日数に応じて1,13万円/月まで)
③諏訪森幼稚園の保育料は利用者負担分に相当する施設型給付の増額+不徴収により対応。美木多幼稚園・鳳幼稚園の保育料・預かり保育の無償化については子ども子育て支援制度に無償化のための新たな給付を創設。
④新たな給付は
1、対象施設は対象施設の確認を受けた施設
2、支給認定を受けた子どもが利用した場合
3、保護者の申請を受けて市町村が給付する
(追記)預かり保育は1日450円支給。そのために50円/日の負担となる。
幼稚園の事務量が大きなものになり、まだまだ紆余曲折があると思います。市町村の対応などが未知なところもあるので、詳しい保育料なども含めて、決まり次第、説明会を開きたいと思います。